ルート :
(1日目) 別当出合 → 砂防新道 → 御前峰 → 南竜ヶ馬場 (南竜山荘 泊)
(2日目) 南竜ヶ馬場 → 別山 (未踏) → チブリ尾根 → 市ノ瀬
天候 :
(1日目) 曇り (わずかに晴れ間)
(2日目) 曇り 一時 雨
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7月の中盤、花の季節到来の白山へ。
砂防新道から御前峰に登り、南竜で一泊。
翌日、別山へ縦走して、チブリ尾根で下りて来る計画。
今年は太平洋側の梅雨明けが異様に早く(明けてからの雨も多かったけど)、
北陸地方もそれに続け!って願っていたけど、結局、予報は雨続き。
でもちょっと晴れマークも付いて、何とか曇りで持ちそうだったので予定通りに出発する。
週末はマイカー規制が行なわれるので、市ノ瀬からシャトルバスに乗り換え。
5時の始発便に乗れたが満員だった。白山は人気の山であることを実感。
20分ぐらいで別当出合に到着し、吊り橋を渡って砂防新道で室堂を目指す。
初めは樹林帯で、汗を垂らしながら黙々と登る。
中飯場では不動滝を望むことができた。少し遠いが、落差が大きく立派な滝である。
樹林帯を登り続け、甚之助避難小屋あたりでいよいよ展望が開けてくる。
曇り空だったが、翌日に歩く予定の別山とチブリ尾根を一望できた。
そして、避難小屋から先は花がたくさん。道の両脇は色とりどりの花たちで溢れている。
まず目立つのはミヤマキンポウゲ。
大きく広げた葉の上に、白くて大きな花が目を引くキヌガサソウ。
小さな花が寄り添うように、ハクサンボウフウ。
こちらはヨツバシオガマ。
山ではハクサンチドリかと思ったけど、違ったみたい。花は難しい…
淡い紅紫色が可愛らしいハクサンフウロ。
お花畑の中を行く十二曲りは急な登り。
斜面にはニッコウキスゲの群落が黄色い帯を作っていた。
十二曲りを登り切ると黒ボコ岩で、振り返ると別山から長く伸びるチブリ尾根が良く見えた。
後方には荒島岳も見えている。
黒ボコ岩を過ぎると景色は一変して、広い草原の弥陀ヶ原に出る。
白山の主峰・御前峰を見上げながら木道を行く。
雪渓の方から涼しげな風が吹いてきているように感じた。
大好きなチングルマも登場。
弥陀ヶ原から五葉坂をもうひと登りで室堂に到着。たくさんの登山客で賑わっていた。
ビジターセンターの中を抜けると御前峰がもう手の届きそうな距離まで近づいた。
神社で手を合わせてから御前峰に向かう。
山頂への道も花がたくさんだった。
神社のすぐ脇に咲いていたクロユリ。
足元の岩場の隙間で、イワツメクサが線香花火のような小さい花を咲かせていた。
オレンジ色の花が目立つクルマユリ。
岩の隙間で頑張って咲いていたイワギキョウ。
ミヤマキンバイ。黄色い花は見ていると、なんだか力を分けてくれそうな気がする。
頂上までもう少し。
天気は9時ぐらいから晴れてくる予報だったけど、あいかわらずの曇り空だ。
そして、10時ちょうど。スタートから4時間半で白山・御前峰に登頂。
残念ながら青空とはならずも、展望はまずますだった。
室堂と別山方面。手前から明日歩く予定の稜線が続いている。
北アルプス方面を広角で。
雲が多めだが、穂高の稜線を遠く望むことができた。
御嶽山には雲が湧いていて、今にも飲み込まれそうだ。
立山方面は雲が少なめで、しっかりと稜線を目で追うことができる。
中央に尖った剱岳。その左側にあるのは後立山連峰、白馬岳だろうか?
山頂からの眺望を楽しんだ後はお池巡りへ。
御前峰の北側には、かつての火山活動でできた火山湖がたくさんある。
ガレ気味の斜面を下っていく。
正面に見えるのは剣ヶ峰。その下にはまだ半分、雪で覆われた紺屋ヶ池。
一番下まで降りたところにあるのが油ヶ池。荒々しい風景の中にある静かな水面。
空には少しだけ青空も見えてきた。
お池めぐりの中で特に印象的だったのが翠ヶ池。
池の淵から溢れてしまいそうで、でも、静かに水を湛えている。
研ぎ澄まされた空間というか、どこか神秘的な感じがした。
でも、そんな池のそばにもチングルマのお花畑。
一転、心ほころぶ場所である。
今回は登らなかった大汝峰を横目に、室堂へ戻る。
途中、百姓池の周りもお花畑になっていた。
山頂の賑わいからは考えられない、とても静かな場所だ。
ここで、楽しみにしていたハクサンコザクラに出会うことができた。
淡い紫色の花びら。すぐさま好きな花の仲間入りに。
ミヤマキンバイの群落やコバイケイソウ、たくさんの花を眺めながら、ゆっくり山散歩。
写真を撮りすぎて随分と時間が掛かってしまったが、それで良し。
みんな御前峰で引き返してしまうのだろうか?
こちらまで来る人は多くなく、おかげで色んな花にじっくりと向き合うことができた。
室堂で昼休憩を取り、本日の宿泊地である南竜ヶ馬場に向かう。
ビジターセンターの情報だとトンビ岩コースには雪が残っているようで、展望歩道を選んだ。
平瀬道との分岐までもお花畑が続く。
ハクサンコザクラとコバイケイソウの葉っぱの競演。
柔らかな若芽に包まれるように。
やがて、ガスが出てきてしまい、アルプスの見えない展望歩道を行く。
今回はエコーライン経由が正解だったかな。(コースタイムは20分ぐらい短いし。)
途中、コバイケイソウの群落と眼下に白水湖。
最後の方は樹林帯に入って、疲れてきたこともあり、かなり長く感じた展望歩道。
南竜の草原に飛び出したら、なんだかほっとした。
日曜の南竜山荘はそれ程の混雑でもなく、ゆっくり過ごすことができた。
明日は昼過ぎから雨の予報。午前中はなんとか持ちそうだが…
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(1日目) 別当出合 → 砂防新道 → 御前峰 → 南竜ヶ馬場 (南竜山荘 泊)
(2日目) 南竜ヶ馬場 → 別山 (未踏) → チブリ尾根 → 市ノ瀬