稜線に吹く風のむこうへ

その場所だけにしかない風景と出会うために山へ。写真で綴る山登りの記録と記憶。

釈迦ヶ岳 - 鈴鹿トレーニング、新緑たちを見上げながら

釈迦ヶ岳:山登りの記録

 日程:2013. 5. 12(日帰り)

 天候:晴れ

 

コースタイム

 朝明渓谷駐車場 6:30 → 庵座の滝 7:10 - 7:20 → 釈迦ヶ岳 8:55 → 猫岳 9:20 

 → 羽鳥峰 10:20 - 10:35 → 朝明渓谷駐車場 11:30

 登山時間:5時間00分

Introduction:夏山に向けて足慣らし

天気が良くなさそうだから、家でおとなしくしていようと思っていた週末。

そしたら予報が変わって日曜日に晴れマーク登場で、急遽、山へ。


そろそろ荒島岳あたりの新緑がいい頃かなと思っていたけど、今年は少し遅いようなので、近場の鈴鹿で足慣らし。

半日コースで釈迦ヶ岳に行くことに。

 

起点は朝明渓谷にして釈迦ヶ岳に登頂したら、鈴鹿県境稜線をプチ縦走してハト峰へ向かって、朝明渓谷に戻って来るルート設定。

コースタイムは5時間ほどで、いいトレーニングになりそう。

 

朝明渓谷に向かう途中、水田の中の真っ直ぐな道の向こうに鈴鹿山脈を一望できた。(トップの写真)

鈴鹿の山って、なかなかアルペンな雰囲気で、登る前から気分が高まる。

庵座の大滝から急登で釈迦ヶ岳

6:30 朝明渓谷(登山開始)

6時半、朝明ヒュッテ前の駐車場に車を停めてスタート。

釈迦ヶ岳へは中尾根と庵座谷のコースがあるが、庵座の大滝が見たかったので後者を選択。

歩きはじめると新緑がキレイだった。

 


庵座谷コースは「山と高原地図」では破線になっているが、特に荒れている感じではなかった。

沢音と聞きながら40分ぐらい進むと、思った以上に立派な滝が現れた。

 


登山道からちょっとしたロープを下って、滝壺まで降りることができた。

新緑がキレイだったが、谷に陽が入って来るには時間が早く、写真映りがイマイチなのが残念。

でも、いわゆるマイナスイオンがたっぷりで気持ちがいい。

 


登山道に戻り、滝を巻いて行く感じで登って行くと、一角にイワカガミが群生していた。

 


庵座の大滝より規模は小さいが、三段に落ちる滝もあった。

 

 

道はやがて沢を離れて急登が始まる。

ここのあたりの新緑は芽吹いたばかりで、五月晴れの空も清々しい。

 


高度を上げると展望が開けて来る。

振り返れば御在所岳の姿が大きく。

豪快にザレている大蔭を横目に、急斜面を黙々と登る。

 

 

最後の岩場はなかなか険しかった。

ロープがあるが、あまり下りには使いたくない感じ。

 


岩場が終わると、不意に最高点である松尾尾根の頭に飛び出た。

その後は山頂(三角点)に向けて稜線を歩く。

このあたり、風がかなり強かった。

 

 

稜線からは四日市、伊勢湾方面の眺望が抜群。

ちょっと霞んでいたが、水田には水が引かれて、いい眺め。

 

 

8:55 釈迦ヶ岳

最高点から数分で釈迦ヶ岳の山頂に到着した。

展望は北から東方面のみ。

霞んでいて写真にはちゃんと写らなかったが、肉眼では遥か遠くに御嶽山を望むこともできた。

 

若葉の芽吹く鈴鹿県境稜線を歩く

ここからはちょっと戻るような感じで県境稜線へ。

御在所岳など鈴鹿の山々を眺めながらのトレイルである。

手前に見える猫岳を越えていく。

 

 

県境尾根から西側の眺望。

こっちはどんな山が見えているのか、見当が付かないが…

思いのほか眺望が良く、気持ちのいい稜線。

この尾根道、新緑の芽吹きがキレイだった。

冬の山歩きも悪くないけど、やっぱり山に色があった方が歩いていて楽しいかな。

 

 

 

10:20 羽鳥峰

細やかなアップダウンを越えて、釈迦ヶ岳から1時間半ぐらい歩くと羽鳥峰のピーク。

いい天気で白い砂礫が眩しい。

 


峠の分岐からピークを見上げて。

 

 

少し休憩した後、朝明渓谷に向かって下る。

今日はずっと正面に御在所岳だった。

 

 

ここからは、新緑の葉っぱを見上げながら。

初夏を思わせる光が新緑を通して降り注ぎ、自然と心が安らいでいく。

 

 

 

最後は林道をのんびり歩いて、昼前に朝明渓谷へゴール。

 

 

写真撮影を考えた場合、今回とは逆ルートにして、下山の時に庵座の大滝に立ち寄るのがいいかも。

太陽の位置が高くなって、谷にも光が入ってくるので。

ただ、庵座谷コース上部の岩場は下りたくないので、中尾根経由で庵座谷に降りるのがお勧め。

 

ちなみに、釈迦ヶ岳鈴鹿セブンマウンテンの一座で、これで4/7踏破となった。

藤原岳御在所岳,鎌ヶ岳,釈迦ヶ岳

 

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<参考>

・ ヤマレコ:山行記録(登山地図など)

 

・ 朝明渓谷:釈迦ヶ岳、国見岳などへの登山ベース